通称、西邦。法に護られた平和主義国。
西邦最西端に位置する霊塔。
岩を積み上げたような外観をしており、無数の鎖と青白い蝋燭の灯で縛られている。
内部は地上66階、地下149階の層から成り立っている大迷宮。
最上層には現世と反世と繋ぐ扉『
カタコームを守護する隻眼の道師たち。
彼等の仕事は主に二つ。ひとつはカタコーム最上層の扉・虚孔を開け閉めすることで西邦に溜まった影を反世に逃がし、影を喰う反世人に与えている。
もうひとつは虚孔の先の
彼等が
かえりよびと。何等かの理由で反世に留まっている人間の生れの果て。
扉道師に憑依することで一時的に現世へ戻ることができる。未練が果たされると本来あるべき『天井』へ還ることができるが、扉道師に憑依している自分の正体が現世の人間に知られると魂が消滅し永遠に浮かばれることはないという。
扉道師の心の中の世界。反世人たちが扉道師に憑依している間はこのホームが仮の住まいとなる。
ホームの外観や仕様はその扉道師の趣向や経験によって様々。ルシフェルのホームは森の中にあるキノコのような形をしており、ラザロたち反世人は家の外に設置された街灯の下に立つことで彼の身体を操ることができる。