東邦編の主人公で、東邦第二親王。
金色の刀身を持つ太刀『我空我聞』の所有者。
持って生まれた異質なほどの強さから『鬼殿下』と呼ばれている。同じ言葉を二度繰り返すことを嫌う、我の強い性格の反面かなりの甘党。好物はみたらし団子。
現邦皇・ヒノヤギの命で四方へ遠征したことを発端に、立場や信念との葛藤の末護衛士を斬り捨て身内である東宮に牙をむくことになる。
ユエ
ミカフツの近衛護衛士。武人として自分よりも遥かにスキルの高いミカフツに手を焼く。
実力ではなく同じ護衛士の父の影響で用意された役職とそこへ就いた自分を恥じており、周囲に自分自身を認めさせようと躍起になっている。
次から次へと喧嘩を買って回るミカフツのお目付け役。
ゼン・トーイン
皇都ラセツの城下町に住む少年で、ミカフツの数少ない友人。
実家はラーメン屋台と甘味処二つの顔を持つ『まつや』で、ラーメンの配達を手伝っている。現政権には蟠りを抱いているが、一方でミカフツの善き理解者でもある。
ミカヅチ・ガリュー
東邦の第一親王でありミカフツの兄。近々、現邦皇・ヒノヤギから太陽のトルクと邦皇の座を継承するといわれている。
寛大な器の持ち主で東宮中の人間から慕われている。鬼と呼ばれ無茶ばかり仕出かす弟を常に気遣っており、ミカフツが自由に城の外を出歩けるのも彼のはからいが大きく影響している。
アトリ・カナン
過去編に登場。易断・人見名家カナンの末娘。
一族は人見と呼ばれる占卜で有名だがアトリは目に見えない物事が信じられない性分で、祖母曰く素質はゼロ。
ある日邦皇の使いだというヒサギに召集され、皇后候補として東宮で暮らすことになる。
ヒサギ
過去編に登場。東宮の間諜護衛士。
邦皇・ヒノヤギに命じられ、アトリを東宮へ連れてきた。
忍にしてはオープンな性格をしており、心霊現象が大好き。アトリの祖母・ウヅメのファンでもあり、カナンの者が東宮入りすると聞いた時は超能力を生で見れると楽しみにしていた。
呼んでも呼ばなくてもすぐさま現れるためアトリにとっては幽霊よりもよほどの怪奇現象である。
ヒノヤギ・ガリュー
過去編に登場。東宮の若き邦皇で、後にはミカフツの父親となる人物。
負荷の高い太陽のトルクを酷使しており身体が弱く視力もほとんどない。普段はほの暗い王座でだらだらと寝転がって過ごしている。
かなり慳貪な性格であり、側近が血眼になっている世継ぎ問題には全く興味がない。そんな中アトリを東宮へ呼んだのも何か他の理由がある様子。
カガリ・イジラ
過去編に登場。貴族出身の女性で、アトリと同じく皇后候補として東宮へ呼ばれた。
生真面目で冗談が通じないところがあり、アトリを激しくライバル視している。武芸に長け、柄無しの名刀を有する。